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1.3 標準入力(std::cin) -例題で学ぶC++



例題

任意の数値xを入力したら、次の画面を出力するようなプログラムを作成してください。

数値xを入力してください:[数値xを入力する]
入力した数値は[入力された数値]です


例えば、6を入力した際は以下の画面が表示されるようにしましょう。

数値xを入力してください:6
入力した数値は6です





標準入力とは?

概要

さて、1.1で画面に文字を表示するための機能である標準出力(std::cout)を学習しました。
しかし、アプリを使っているときはユーザー名を入力するなど、こちらから何か指示を与えたいときがあります。
文字や数値を入力するときに使われるのが標準入力です。


C++における標準入力

C++における標準入力には「std::cin」を使います。
出力は結果をアウトプットするから「cout」で、入力はインプットするので「cin」です。
入力は変数に格納することでプログラムで扱えるようになります。
例えば、int型変数xに入力を格納するときは次のようになります。

int x;
std::cin >> x;



入力の方法

入力の方法は開発環境によって異なります。いくつかは解説しますが、自分の環境に合わせて調べてください。

Visual Studioの場合

std::cinが実行される場所で「|」が点滅している。
ここに、入力してからEnterを押すと、std::cin以降が実行される。

paizaの場合

ページ下に「入力」という欄があるので、プログラム実行前にそこに入力を書いておく。
複数の入力がある場合は、1行に1入力にする。




プラスα:入力する箇所を分かりやすく

std::cinを使えば入力を受け取れますが、使いやすいアプリにするには何をどこで入力すべきか明記した方が良いです。
例えば、

int x;
std::cin >> x;

としても入力はできますが、実行直後の画面は、

["|"が点滅表示されるだけ]

と何をすればよいのかわからない状態になります。

そのため、標準出力で入力すべき内容を表示するのがお勧めです。

std::cout << "整数x = ";
int x;
std::cin >> x;

とすれば、

x =["|"が点滅表示]

となるので、整数を入力すればよいことが分かります。
ちなみにstd::cinでの入力後は勝手に改行されます




例題の解答

さて、ここまで解説した標準入力「std::cin」を使えば問題なく解くことができると思います。


解答例(タッチで開きます)

ソースコード

#include <iostream>
int main() {
	
	// 変数宣言
	int x;

	// 入力すべき内容を表示
	std::cout << "数値xを入力してください:";

	// 標準入力で入力をxに格納する
	std::cin >> x;
	
	// 入力内容を表示する
	std::cout << "入力した数値は" << x << "です" << std::endl;
}


実行結果(6を入力した場合)

数値xを入力してください:6
入力した数値は6です