例題
入力x、yを受け取り、四則演算した結果を表示してください。
実行例
x = 8[入力] y = 3[入力] x+y = 11 x-y = 5 x×y = 24 x÷yの商 = 2 x÷yの余り = 2
概要
合計金額を求める、平均値を求めるなどの計算はアプリを作る上で必須となるものです。
そこで、今回は四則演算を行っていきます。
足し算・引き算のやり方
足し算・引き算は非常に簡単で、半角の「+」と「-」を使えばOKです。
例1:5+4の計算
5 + 4
とすればOKです(数字と記号の間のスペースは見やすくするために入れていますが、なくても大丈夫)。
これを変数に格納するときは、
int x = 5 + 4;
とすればよく、結果を表示するなら以下のようにします。
std::cout << 5 + 4 << std::endl;
(ちなみに、「4」や「5」などプログラム中で直書きした数字は数字リテラルと呼ばれますが、私自身はほとんど使わないので普通に「数字」と呼んでいきます。)
例2:4-1の計算
足し算のときと同じように、
4 - 1
とすればよいです(変数への格納や結果の表示方法も同様です)。
例3:変数の足し算・引き算
数字のときと同様で、足し算なら「x + y」、引き算なら「x - y」と計算します。
かけ算のやり方
「*」の記号を使えばできます。
例)x×yをzに格納するとき
int z = x * y;
割り算の計算方法
「/」の記号を使えばできます。
早速、これを使って「5÷2」を計算するために、
std::cout << 5 / 2 << std::endl;
としてみます。当然結果は2.5のはずですが、出力は「2」となります。
実は、「/」は割り算の商を取得するものであることが原因です。
割り算の結果を小数点以下切り捨てと考えても大丈夫です。
小数点型のdoubleを使えば2.5を求めることもできますが、小数点型は挙動が複雑なので別の回で説明します。
ちなみに、割り算の余りは「%」で計算できます。
std::cout << 5 % 2 << std::endl; //5÷2の余りなので1になる。
まとめ
今回学んだことを表にまとめました。
演算の種類 | 記号 |
---|---|
足し算 | + |
引き算 | - |
掛け算 | * |
割り算の商 | / |
割り算の余り | % |
例題の解答
前回学んだ「std::cin」を使い入力を受け取り、今回学んだ四則演算のやり方を使えばOKです。 ソースコード
表示の仕方は割と何でもいいので、とりあえず四則演算ができていれば大丈夫です。
解答例(タッチで開きます)
#include <iostream> int main() { // 変数宣言 int x, y; // 入力 std::cout << "x = "; std::cin >> x; std::cout << "y = "; std::cin >> y; // 四則演算の結果を変数に格納 int wa = x + y; int sa = x - y; int seki = x * y; int syou = x / y; int amari = x % y; // 結果を表示 std::cout << "x+y = " << wa << std::endl; std::cout << "x-y = " << sa << std::endl; std::cout << "x×y = " << seki << std::endl; std::cout << "x÷yの商 = " << syou << std::endl; std::cout << "x÷yの余り = " << amari << std::endl; }
実行例(x=8, y=3の場合)
x = 8 y = 3 x+y = 11 x-y = 5 x×y = 24 x÷yの商 = 2 x÷yの余り = 2