例題
以下の文字列を画面に出力してください。
C++は難しい。 でも出来たらカッコイイ
解説(1):標準出力
標準出力とは?
プログラムで様々な処理を今後行っていきますが、処理ができてもその結果を人間が見れる形に出力しないと意味がありません。
例題のように出力が数行程度の文字を画面に表示する場合は各言語で用意された標準出力を使うことが一般的です。今回の例題も、こちらの機能を使えば解くことができます。
C++における標準出力
C++における標準出力には「std::cout」を使います。
これは「iostream」というライブラリに含まれた機能なので、使うためには「iostreamライブラリを使いますよ」とコンピュータに伝える必要があるので、プログラムの最初に以下のコードを書きます。
#include <iostream>
こうすることで標準出力ができるようになり、
std::cout << "表示したい文字";
と表示したい文字をダブルクォーテーション("")で括り、最後にセミコロン(;)を付ければ画面に
表示したい文字
と出力されます。
解説(2):改行の仕方
概要
上記の標準出力を使い、
#include <iostream> int main() { std::cout << "C++は難しい。"; std::cout << "でも出来たらカッコイイ"; }
とすれば、例題は解けそうですが、実際は
C++は難しい。でも出来たらカッコイイ
というように1行に表示されてしまうのでダメです。
C++では、改行をするかもコンピュータに指示する必要があります。その方法は大きく分けて、
- 「std::endl」を使う方法
- 「\n」を使う方法
の2種類があるので、それぞれ解説していきます。
std::endlを使う方法
std::coutと同様に、iostreamライブラリに含まれるstd::endlを使う方法です。
使い方としては、次のように最後につけてやればOKです。
std::cout << "表示したい文字" << std::endl;
例
#include <iostream> int main() { std::cout << "表示したい文字1" << std::endl; std::cout << "表示したい文字2" << std::endl; }
とすれば、以下のように改行して出力されます。
表示したい文字1 表示したい文字2
\nを使う方法
先ほどの方法でも改行できますが、3行出力しようとするときに、3回も「std::cout」と「std::endl」と書くのは面倒です。
こちらの方法では以下のように改行したい位置の途中に「\n」を埋め込むことで、その位置で改行することができます。
例
#include <iostream> int main() { std::cout << "1行目\n2行目" << std::endl; }
とすれば、以下のように改行して出力されます。
1行目 2行目
例題の解答
さて、ここまで解説した標準出力「std::cout」と改行の方法で例題は解けると思います。
改行の仕方によって、コードは変わると思うのでそれぞれのコードを載せておきました。
解答例1:std::endlで改行する場合(タッチで開きます)
#include <iostream> int main() { std::cout << "C++は難しい。" << std::endl; std::cout << "でも出来たらカッコイイ" << std::endl; }
解答例2:\nで改行する場合(タッチで開きます)
#include <iostream> int main() { std::cout << "C++は難しい。" << std::endl; std::cout << "でも出来たらカッコイイ" << std::endl; }
リンク
ホーム | ⇒Next(1.2 変数の使い方) |